世界最大規模のインプラント学会 ICOI
ICOI(国際口腔インプラント学会)について
ICOI (International Congress of Oral Implantologists) 国際口腔インプラント学会は、1972年に設立された、アメリカのニュージャージー州に本部を置く、加盟国100カ国以上の世界規模のインプラント学術団体です。
幅広いネットワークと教育体系、学習の機会を会員に提供することで、世界最大規模のインプラント学術グループであると同時に、インプラントの継続教育を提供する世界最大規模のインプラント機関です。
アメリカでは多くのインプラント治療をICOI認定医が行っております。
日本でのICOI
日本全国には約7万件の歯科医院と、10万人以上の歯科医師がいるとされていますが、ICOIの会員になり、ICOI認定医の資格を持つ歯科医は全国でわずか約300名、さらに上級資格であるICOI指導医の資格を持つ歯科医は全国にわずか約100名です。
このデータからみても取得困難な資格だということがわかります。
インプラント治療の知識と経験が豊富な、ICOI認定資格を取得している医師がいるかどうかは、これからインプラント治療したい患者様の、歯科医院を選ぶ判断材料のひとつになります。
国際口腔インプラント学会(ICOI)の認定医、指導医になるための条件
ICOI認定医になるための条件 -ICOI Fellowship-
- 1.
- 歯科医師または歯科技工士の免許書を有すること
- 2.
- ICOIに入会して1年以上かつICOI指定の活動を行っていること
- 3.
- 12ヶ月以上経過しているインプラント20症例の提供
- 4.
- 過去5年間で1回以上ICOI学術大会に参加していること
- 5.
- 過去5年間で75時間以上の国際口腔インプラント学会研修を受講していること
- 6.
- ICOIの上級資格委員会の現ICOI Fellow, IPS Master, ICOI Diplomateからの推薦状
- 7.
- 国際口腔インプラント学会Fellowship研修を終了していること
ICOIは、世界レベルの国際インプラント学会です。
日本国内の学会に比べてその入会のハードルは高く、入会出来てもそこから認定医の資格を得るためには上記のように多くの症例・実績と、研究を重ねなければなりません。
さらには、資格を維持するためにも様々な条件が課せられます。
ICOI指導医になるための条件 -ICOI Diplomate –
- 1.
- 歯科医師の免許書を有すること
- 2.
- ICOIの認定資格を有すること
- 3.
- 12ヶ月以上経過しているインプラント60症例の提供
- 4.
- 過去5年間で2回以上ICOI学術大会に参加していること
- 5.
- 過去5年間で150時間以上の国際口腔インプラント学会研修を受講していること、うち学術大会参加が50時間以上あること
- 6.
- 過去5年間で2回以上ICOI学術大会で公演・研究発表を行っていること
- 7.
- ICOI Diplomateまたは、ICOI上級委員会の会員2名からの推薦書
- 8.
- ICOI Diplomate筆記試験、ICOI上級委員会試験官による面接を通過していること
認定医を経て指導医になる道はとても困難なものです。
世界的に権威のあるICOIに入会するための最初の関門を突破し、入会後認定医(Fellowship)になるための条件のクリア、さらにはそこから多くの症例と研究をこなし最上級位であるICOI指導医に登り詰めるためには、技術・経験・実績の全てが必要になります。
上記の条件を満たすことはもちろん、難易度の高い困難症例の発表も必要なため、医師のスキルも必要不可欠です。
インプラントの基礎知識、臨床経験、研究と実践のバランスなど様々な項目から選ばれた各国の資格審査委員会が、筆記試験・症例発表・面接などの厳正な審査を行います。
また、それらの難関をクリアして指導医の資格を得ても、その資格を維持するためには継続的な活動、実績・症例数、学習・研究結果が必要となります。
一度取得したからといって、それは永続的な資格ではないのです。
ICOI認定医、指導医は国際口腔インプラント学会の中でも特に技術を認められたインプラント医にしか認められない栄誉ある資格です。
これらの全てを兼ね備える歯科医師にしか認められない栄誉ある称号・資格がICOI認定医の資格となるのです。