ガムを噛む・食べ過ぎると胃に影響?
ガムの食べ過ぎは悪いこと?
こんにちは!ザ・インプラントクリニック福岡スタッフです。
お腹が空いたときにおやつを食べて無駄なカロリーを摂らずに済むよう、大きいボトルのガムを買ってみました🐷という話を親にしたところ、
「空腹時にガムを噛むと、胃になにもないのに胃酸だけが分泌されて胃に悪いらしいよ」
と怖い話をされてしまいました。
かといって噛まないとガムがもったいないので、本当に胃に悪いものなのか、また、ガムを噛むことによるメリットやデメリットはどんなものがあるのか、詳しく調べてこちらの記事でご紹介します🥺
ガムを噛む事のメリットとは?
唾液分泌の促進
ガムを噛むと、たくさん唾液が分泌され、その唾液が食道の胃酸を中和してくれるので、食道炎に効果的であるということで、胃酸の分泌を促しすぎるということはなさそうでした!
自浄作用や殺菌・抗菌作用などのある唾液の分泌量が増えると、虫歯予防や歯周病予防、口臭の予防など、たくさんのメリットがあります。
虫歯の予防に関しては、キシリトール入りのガムを選ぶことによって効果が高まります。
キシリトールとは
キシリトールは、天然界に広く存在する甘味を持つ糖アルコールで、ソルビトールやマルチトールと同じ仲間に属します。多くの果物や野菜に自然に含まれています。
キシリトールには、他の糖アルコールには見られない特別な効果があります。それは「虫歯の発生や進行を防ぐ」というものです。
キシリトールを口に入れると、一定期間以上歯の表面に付着する歯垢が減少し、さらに歯の再石灰化を促進して歯を強化します。これに加えて、キシリトールは虫歯の主要な原因の一つであるミュータンス菌の活動を抑制する効果もあります。
このような効果は、他の甘味料には見られない、キシリトール特有のものです。
集中力・免疫力が上がる
科学的に研究した自然科学研究機構・生理学研究所の柿木隆介名誉教授により、噛むことで集中力が上がる、つまりよく噛むことが脳を活性化させるということが、客観的なデータで証明されています。
噛むことが集中力と脳の活性化に影響を与える理由は、複数の要因が絡み合っています。まず、噛む行為自体が脳に刺激を送ることで、神経系が活発化します。この過程で、脳の血流や酸素供給が増加し、認知機能が向上すると考えられています。
試験や学習の前、高速道路の運転など、特別な状況で15分ほどガムを噛むと、集中力や覚醒度に良い影響を及ぼすことが考えられます。特に運転中は、反応が向上するため、安全運転に役立つかもしれません。
噛むことはストレスの軽減にもつながります。ストレスは集中力を低下させ、脳の働きを鈍らせる要因の一つですが、噛むことによってストレスホルモンの分泌が抑制され、リラックス効果が生まれます。このため、ガムを噛むことはストレスが高まる状況や、長時間の作業に取り組む際に特に有益です。
リラックス効果を得ることにより、自律神経の働きを整え、免疫機能が活性化すると言われています。
さらに、噛むことが脳の中枢神経である満腹中枢にも働きかけるので、ガムを食べると食欲を抑えることが可能になります。
噛む筋肉の発達
噛む筋肉(咬筋)を使ってものを噛むことは、口の周りにある筋肉に刺激を与えます。正しく噛んで飲み込むことで、口周りの筋肉が鍛えられ、あごや頬のたるみを防ぐのに役立ちます。言い換えれば、噛むことは口元全体の筋肉を鍛える効果があります。
咬筋を鍛えると、小顔効果や顔のむくみ、顔や顎のたるみの改善に効果があると言われています。
口の機能の低下(オーラルフレイル)の予防にも効果的です。
ただし、噛みすぎると筋肉が発達しすぎてエラが張った四角いフェイスラインになってしまうので、注意が必要です。
開咬の改善
奥歯で咬み合わせた際に前歯が開いていることから、食べ物を適切に噛み切れない状態を「開咬(オープンバイト)」と呼びます。この状態の方は、顔の形が通常よりも長く見える「面長の顔立ち」が多い傾向があります。噛む力が不足し、咬むための筋肉が発達していないため、顎も痩せていて、結果として顔が長く見えるのです。
子供の場合、咬む練習やガムの咀嚼指導を通じて開咬を改善できます。成人に対しては、ガム咀嚼のトレーニングを行い、同時に舌の位置を正常に保ちながらワイヤー矯正を施していきます。個人差はありますが、機能が正常に戻ると、半年以上で筋肉や骨の形状が変化していきます。子供の場合、矯正治療の効果が早く現れることが一般的ですが、成人でも同じ原理に基づいた治療が可能です。
ガムを噛む事のデメリット
胃もたれ・下痢
ガムもたくさん噛みすぎると、炭酸飲料のように胃の中に空気を溜め込んでしまうので、炎症を起こすわけではないのですが胃が膨らむことで胃もたれの症状を引き起こしてしまうことはあるそうです。
また、キシリトールを過剰摂取すると、下痢の症状を起こします。キシリトールの1日の推奨摂取量の目安は以下のとおりです。
幼児~小児:0.5~1gを3回程度
成人:5〜10g程度
キシリトールガムやキシリトールタブレットなどのパッケージには、推奨年齢が記載されているはずなので、年齢に適した摂取量を心がけましょう。
顎関節や筋肉への影響
適切な運動を通じて顎に付着する筋肉は顎関節の正常な動きを維持しますが、ガムの噛みすぎによってこれらの筋肉が極度に疲労すると、顎関節周辺に痛みが生じ、これが顎関節症の兆候の一つとなります。
日常的に強く何度もガムを噛み過ぎると、筋肉が痛む可能性があり、顎関節症の症状が現れる可能性があるのです。
また、噛む筋肉が発達すると、その筋肉に付着する骨の部分が強化されて厚くなります。その結果、エラが張った状態(顔の形状が四角くなる)になり、噛み合わせが深いディープバイトとなってしまいます。
さらに、筋肉の極度の疲労は、頭痛の発生頻度を増加させることがあります。特にストレスが蓄積されていると、頭痛が起こりやすくなることがあります。
歯にダメージを与える
食べ物を強く何回も噛む習慣がある方は、歯の表面のエナメル質が減少し、咬み合わせが変化する可能性があります。この習慣により咬み合わせが深くなってしまい、上の前歯が下の前歯の裏に当たり、前に突き出たり、隙間が生じてしまう場合があります。さらに、エナメル質の薄さから、熱や冷たい食べ物に敏感になる知覚過敏となることがあります。
臼歯は摩耗しやすく、噛む面積が広がります。この歯の摩耗(咬耗)に伴い、下顔面が縮小し、オトガイ(顎の先)が目立つようになります。
ガムを食べる時に限らず、普段から強すぎる噛み方や、歯ぎしり、食いしばりなど歯に負担を与えることは避けましょう。
ガムの食べ過ぎにはご注意
食べ過ぎなければ問題なさそうだということがわかって安心しました😄
唾液は食道だけでなく、歯を守るためにもとっても大切です。キシリトール入りのガムは特に歯のためにはおすすめです😁ガムを選ぶときはキシリトールの含有量も見てみてくださいね。
歯にいいか関係なくガムがお好きなら噛みたくなることでしょうが、すでに歯がなく、総入れ歯を使っている方は入れ歯にくっついてしまいそうですね😢
入れ歯を入れていなくても、ご自分の歯がボロボロ、グラグラな状態であれば、ガムどころか普通のお食事も難しいでしょう。
歯がなくてもガムやいろんな物を噛みたいという方には、自分の歯のように食べ物を噛めるインプラントがおすすめですよ♪
少しでもインプラントが気になっているという方は、お気軽にお問い合わせから無料相談のご予約をお取りくださいね。