
ジルコニアインプラントとは?
金属を使わないインプラントです
失った歯を補う画期的な治療として広まっているインプラント。外科手術を行って骨に埋入する人工歯根の部分は、一般的なインプラントの場合、骨折などの外科治療にも用いられるチタンという金属の素材です。
チタンは骨と強く結合する丈夫な素材として広く使われています。
チタンは金属アレルギーを起こしにくい金属ですが、誰でも絶対にアレルギー症状が起こらないとは言い切れません。チタンアレルギーをお持ちの方は500人に1人ほどだと言われています。金属アレルギーをお持ちだからという理由で、インプラント治療を諦めたというお声もありました。
そこで、ザ・インプラントクリニック福岡ではアレルギーをお持ちでも安心して治療を受けられるよう、金属無使用のメタルフリーインプラント「ジルコニアインプラント」を導入しています。
ジルコニアインプラントがあれば、せっかくインプラントを入れたいと思っても、アレルギーが理由で治療を断念する必要はありません。
ジルコニアインプラントの特徴
ジルコニアとは金属ではなく、セラミックの一種です。人工ダイヤモンドとしてアクセサリーに使われることもある素材で、スペースシャトルの部品にも使われています。
歯科治療においては、ジルコニアセラミッククラウンとして使われることで有名なので、聞いたことがあるのではないでしょうか。
従来のセラミックよりも遥かに硬く、強度に優れたジルコニアの被せ物は、美しいだけでなく虫歯になりにくいなど様々なメリットがあります。
そのようなジルコニアという素材で作られたインプラントにはどのような特徴があるのか見てみましょう。
ジルコニアインプラントのメリット
金属アレルギーのリスクがない
ジルコニアはセラミック(陶材)なので、金属ではありません。金属イオンが溶け出すことがないため、金属アレルギーの症状は起こりません。
人工歯根には従来のチタン製のものを使用し、人工支台のみをジルコニアに変えるジルコニアインプラント治療もありますが、ザ・インプラントクリニック福岡のジルコニアインプラント治療は人工歯根部分もすべてジルコニア製です。
金属アレルギーの方や、今後金属アレルギーになったとしてもチタンを除去しなくていいように備えておきたいという方に対応しています。
インプラント周囲炎になりにくい
インプラントが罹る歯周病のことをインプラント周囲炎といいます。インプラント周囲炎は歯垢や歯石などの汚れが溜まることで起こり、悪化すると骨を溶かし、せっかく入れたインプラントが抜け落ちてしまいます。
硬く傷がつきにくいジルコニアは、歯垢などのプラーク汚れも付着しにくい素材です。インプラント周囲炎のリスクを下げることができれば、埋入したインプラントを長保ちさせることに繋がります。
硬く強度がある
人工ダイヤモンド・白い金属などと呼ばれるほど硬いジルコニアは、めったに割れたり欠けたりすることはありません。
長期間しっかりと硬いものを噛むことができます。
審美性に優れる
骨に埋入する部分なのだから、どんな見た目だろうと関係ないと思われるかもしれませんが、インプラント埋入後に歯周病になってしまい、歯茎が下がると、インプラントの根が露出することになります。
チタンは金属なので、少しでも露出すると目立ってしまいます。
また、金属が露出することで、その歯がインプラントであるということが周りの人にバレてしまいます。
ジルコニアインプラントは白く美しい見た目なので、多少歯茎が下がっても露出するのは白い部分です。
ジルコニアインプラントのデメリット
硬すぎて負担がかかることがある
人工ダイヤモンドであるジルコニアは非常に硬いため、咬み合わせが悪いと顎の骨や対合歯(咬み合う歯)に負担がかかってしまいます。
微量な咬み合わせの誤差も見逃さない医師の観察眼や技術力が問われます。
ザ・インプラントクリニック福岡の医師たちは、多くの症例から得た知識や技術で細やかな調整を行います。ご不安なことがあれば何でもご相談ください。
チタンよりも費用がかかる
材料費の差により、チタン製のインプラントよりもジルコニアインプラントのほうが高額な治療費が必要となります。
経済的な負担も鑑みて、メリットやインプラントの健康寿命などの観点から、ご自分に合ったインプラントを選びましょう。
ジルコニアインプラントについてQ&A
A.骨の結合という部分では、チタンでもジルコニアでも保ちは変わりません。どちらもしっかりと骨に結合する素材です。
しかし、インプラント周囲炎リスクを比較すると、チタンよりも細菌や汚れが付着しづらいジルコニアのほうが優れています。インプラント周囲炎は重症化するとインプラントの周りの骨を溶かし、インプラントが抜け落ちてしまいます。
ジルコニアはチタンに比べて汚れがつきにくい素材ですが、汚れを放置するとインプラント周囲炎になってしまうという点は変わりません。
どちらのインプラントも、治療後のメンテナンスを怠らないことがとても重要です。
ザ・インプラントクリニック福岡ではアフターメンテナンスも行っておりますので、治療後もしっかりとケアできます。
A.チタンのインプラントからジルコニアインプラントに変更する際には、特に制限や条件はありません。
保険の治療では金属アレルギーの診断書がなければ入れられない差し歯がありますが、インプラントは自費診療のため、金属アレルギーの診断書も不要です。
金属アレルギーがない方でも、アレルギーになってしまった時のためにという理由や、審美性に優れているからなどの理由でジルコニアインプラントを選ぶことが可能です。
インプラント治療自体の制限は、持病やお体の状態などによって異なりますが、ザ・インプラントクリニック福岡では患者様のかかりつけ医と連携して全身管理のもと手術を行いますので、骨粗鬆症や糖尿病の方でも治療実績があります。持病を理由にインプラント治療を諦めていた方も、一度ご相談いただければと思います。
また、インプラント治療に年齢制限はありませんが、顎の骨の成長が止まる20歳以降くらいが望ましいとされています。
A.ジルコニアインプラントは、未だ日本の厚生労働省の認可を受けていない未承認医療機器ですが、審査の厳しい欧米の先進国やアメリカFDAで認可を受けています。
ザ・インプラントクリニック福岡で提供しているジルコニアインプラントも、厚生労働省確認済み輸入報告書を取得しています。
非常に生体適合性に優れたジルコニアインプラントは、今までにアレルギー反応が報告されたことが一度もありません。2010年のスペイン バルセロナ大学では、831本のジルコニアインプラントの5年後の成功率は95%と、10年以上昔にはすでに優秀な成果を収めていたという研究結果もあります。
また、ジルコニア自体は2005年に日本の厚生労働省の認可を得て、安全性が認められた素材です。従来のセラミックより硬く、輝きがあり審美性に優れていることから、美しさにこだわる患者様に多く選ばれています。
金属(チタン)のインプラントとジルコニアインプラントの違いがおわかりになったでしょうか。
体に優しいインプラントを入れたいという方には、ジルコニアインプラントがおすすめです。
チタンインプラントもジルコニアインプラントも、どちらの素材もメリットとデメリットがあるため、ご自分のお体や考えに合ったインプラントを選び、後悔のない治療を受けましょう。
少しでもジルコニアインプラントが気になったり、詳しく話を聞いてみたいと思われたりしたら、お気軽にお問い合わせください。
ザ・インプラントクリニック福岡のスタッフ一同、患者様にご満足いただける治療をご提供できるように全力で取り組んでまいります。