歯科医院内では歯茎に触ったり出血がある治療をする機会があり、院内感染予防に対して対策は大事です。
歯科医院内の安全を維持していけば、患者様は安心な気持ちで歯科治療を受診する事ができます。
スタッフも気持ちよく、安心して仕事ができます。
もともと歯科医院で院内感染は、よくあるのですか?
治療用手袋を使い回しが当たり前の歯科医院は78%?
平成17年10月から11月に実施されたある歯科医師会のデータによると、治療ごとに、毎回、治療用手袋を交換する歯科医は23%にしかありませんでした。
少人数のアンケートですから、分母が少ないと思いますが、治療用手袋の使い回しが一部ではありますが、常態化している可能性があります。
B型肝炎ウイルスは100度で2分以上煮沸で死滅します。
きちんとした滅菌や消毒作業をしないで、治療をすると、非常に危険であることを歯科医院は理解していくべきです。
厚生労働省の研究でC型肝炎の感染ルートを調査すると、医源性感染のが35%となっています。
35%の感染ルートの中身は、外科手術32%、輸血16%、静脈内注射13%、出血がある処置10%、内視鏡8%、歯科治療10%、人工透析2%、不明7%となってます。
過去、事実、歯科医→患者のルートでHBVを感染したケースが30年前にありまして、このケースは歯科医は治療用手袋を使ってなかったと言われています。
このような結果ですが、日本は治療用手袋の着けることは、法により、義務付けはありません。
治療用手袋をする判断は歯科医の考えに、ゆだねられてます。治療用手袋をしたとしても、患者ごとの使い捨てでないと、歯科治療による感染リスクは、減っていきません。
院内感染対策として,皆様へのお約束
1.治療用手袋、紙コップ、紙エプロンは使い捨てが必須
治療用手袋は直接に患者さんの口の中に触るものですから、患者さんはごとに治療用手袋を交換することを徹底管理する。
また、紙コップは金属製コップを滅菌するのも可能ですが紙エプロンと共に使い捨てが作業的にも衛生的にも良いと考えます。
2.歯科用器具は毎回、歯科治療のたびに滅菌・消毒を徹底する。
3.オートクレープで滅菌ができない、歯科用器具は別々に消毒する
歯科用タービンやコントラをオートクレープにて滅菌すると壊れてしまいます。
しかし、当然ですが、歯科用タービンも滅菌しないと感染しないとはとは言えませんので、専用機器(DACユニバーサル)で滅菌をしていきます。
過去新聞報道にて、タービンを滅菌を行わずに使い回しする歯科医院が増えているという報道がありましたが、当歯科医院ではその部分の管理も徹底しています。
4.院内の水の管理体制
ユニット周りは、使用する水が配管の中で汚染している可能があるのに歯科治療をしていると過去に事例がありましたので、当歯科医院「水の除菌システム」を利用しています。
こちらのシステムを使うことにより、歯科診療室全体で使う水の除菌ができるようになりました。
5.酸性電解水の導入
安心安全な歯科治療を行うための当院の使命
院内感染の対応は歯科医院の裁量に委ねられているが、医療ガイドラインはあるというものの、その内容を実行するかは歯科医院に一任されております。
感染対策に終わりはありません。
今までお話ししたものは、あくまで一例で、完璧な感染対策は存在していません。
安心安全な歯科医療を患者さんに提供するために、まず第一に環境整備から始まります。
滅菌の仕組みや機器、それぞれの正しい使用法と内容など、感染予防については患者様の目に見えないので、わかりにくいですが、このことのほど、大切な事はございません。
患者様、当院のスタッフ、歯科医院に携わるみなさまに安全安心な歯科医院だと認めてもらうためには、出来うる事は、続けていくように努力していきます。