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メンブレンとは

メンブレンとは

2024/06/20

メンブレンって何?

こんにちは。ザ・インプラントクリニック福岡です。

歯科インプラント治療において、顎の骨の量は非常に重要です。インプラントは顎の骨に直接埋め込まれる人工歯根であるため、適切な支持と安定性を獲得するためには、十分な骨量が必要です。

それならば骨が薄くなってしまっている人はインプラント治療を諦めなければならないかと言えば、そんなことはありません。

骨造成治療を行い、骨の幅や高さ、骨の量を増やすことができれば、自家骨が少なくなっていても、しっかりとインプラントを固定することが可能になるケースも多々あります。

こちらでは骨造成治療に使う「メンブレン」という歯科材料についてご説明します。

メンブレンとは

メンブレン(membrane)は英語で「膜」を意味し、インプラント治療に使うメンブレンとは、骨形成を阻害する繊維芽細胞が入り込まないよう、自家骨または骨補填材を覆うための人口膜のことです。簡単に言えば、骨の再生にジャマなものが入ってこないようにガードするための薄い膜のことです。

骨誘導再生法(GBR法)という骨造成術で使用します。

GUIDED BONE REGENERATION(GBR):骨誘導再生法

GUIDED BONE REGENERATION(GBR):骨誘導再生法

骨組織を再生するための方法として、物理的手段(例えばメンブレンテクニック)が広く用いられています。

歯周病が進行して骨吸収が進んだり、抜歯後に骨が減少したりすることで、歯槽骨が失われると、その部分にインプラントを埋め込むのが難しくなります。

さらにこのように骨が欠損した場合に骨造成治療を行っても、骨を形成する「骨芽細胞」よりも、骨にならない「線維芽細胞」が増えやすいという特性があります。

このため、GBR(骨再生誘導法)では、骨形成を妨げる線維芽細胞の侵入を防ぐために、「メンブレン」と呼ばれる人工膜を使用します。この人工膜で骨を増やしたい部分を覆い、その中に自家骨や人工の骨補填材を詰めることで、骨芽細胞の増殖を促進します。これにより、骨の再生がスムーズに進みます。

具体的な治療手順としては、まず骨形成を妨げる繊維芽細胞が入り込まないように、自家骨または骨補填材をメンブレンでしっかりと覆います。そして、開いた歯肉を縫合して閉じます。

個人差はありますが、歯槽骨の再生には約半年から10ヶ月ほどの期間が必要です。この期間中、インプラントが固定されるのを待ちます。インプラントと骨をしっかり結合させるためには、強い力や刺激を与えないように患部の安静を保つことが重要です。

インプラントの固定が確認されたら、次に上部構造(人工歯)を装着します。まず、インプラントを埋入した部分の歯肉を開き、人工歯を接合するための「アバットメント」という部品をインプラントに接続します。その上に「上部構造(人工歯)」を装着します。

もし非吸収性のメンブレンを使用していた場合、この時にメンブレンの取り出しも行います。

インプラント治療後は、インプラントと骨の結合を安定させるため、治療部位の適切なケアと安静が重要です。強い力をかけないようにし、口腔内を清潔に保つことで、インプラントの長期的な成功をサポートします。

歯周病や抜歯後の骨減少に対して、物理的手段を用いた骨組織の再生法は非常に効果的です。メンブレンテクニックなどの先進的な手法を利用することで、インプラント治療の成功率を高めることができます。治療後のケアも重要であり、適切なケアを行うことで、インプラントの長期的な安定性を確保できます。

メンブレンの種類

適切な材料選択と慎重な治療計画が、成功する骨再生治療の鍵となります。各種材料を使用することで、さまざまなニーズに対応できます。

吸収性メンブレン

骨量不足が比較的小さい場合には、体内で自然に吸収されるタイプのメンブレン「吸収性メンブレン」を使用することが一般的です。

吸収性メンブレンの利点
吸収性メンブレンの大きなメリットは、手術を一度で済ませることができるため、患者様の体にかかる負担が少ない点にあります。これに対し、非吸収性のメンブレンは、骨形成後も体内に残る異物となるため、再手術を行い早期に取り出す必要があります。一方、吸収性メンブレンは自然に体内で溶けて消失するため、取り出す手術が不要です。
吸収性メンブレンを選択することで、手術が一回で済むため、患者様の負担が軽減されるだけでなく、手術後の回復期間も短縮されます。また、再手術が不要なため、感染リスクや合併症の発生も抑えられます。

吸収性メンブレンの材料と特徴
吸収性メンブレンにはいくつかの材料が使用されています。主な材料としては、ウシやブタなどの生体に由来するタイプIコラーゲン、またはタイプIとIIIコラーゲンの結合体が挙げられます。これらのコラーゲンは、体内で自然に分解されるため、骨再生を助けつつも異物として残ることがありません。また、ポリ乳酸やポリグリコール酸、そしてこれらの共重合体も吸収性メンブレンの材料として利用されています。
日本国内では薬事承認されていないものの、海外ではヒト由来のメンブレンや無細胞性皮膚の他家移植材なども臨床で使用されています。これらの材料は、高い生体適合性を持ち、骨再生の効果を高めることが期待されています。

吸収性メンブレンの具体的な使用方法
吸収性メンブレンを使用する際の手術は、まず骨量不足の部位にメンブレンを配置し、その下に骨補填材や自家骨を詰めます。メンブレンは骨形成を助けるとともに、周囲の組織が骨再生を妨げないようにするバリアの役割を果たします。手術後、吸収性メンブレンは体内で自然に分解されるため、患者様は再手術の心配をする必要がありません。

非吸収性メンブレン

骨欠損が大きく、かなりの量の骨造成が求められるケースでは、チタン製の「非吸収性メンブレン」を使用することが一般的です。ハニカムメンブレンなどの種類があります。

非吸収性メンブレンの利点と欠点
非吸収性メンブレンの最大のメリットは、二回目の手術でメンブレンを取り除く際に、骨がどれだけ再生しているかを直接確認できる点にあります。これにより、治療の効果を正確に把握することが可能となります。
非吸収性メンブレンを使用することで得られる利点は大きいものの、いくつかの欠点も存在します。まず、メンブレンを取り出すために二回の手術が必要となり、患者様の身体的負担が増加します。また、歯ぐきの治癒期間中にメンブレンが露出しやすいという問題もあります。これにより、感染リスクが高まる可能性があります。

非吸収性メンブレンの材料
非吸収性メンブレンに使用される材料としては、dense PTFE(dPTFE)、チタンメッシュ、およびチタンメンブレンがあります。これらの材料は、骨再生において高い効果を発揮します。
かつては延伸多孔質ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)やラバーダムも使用されていましたが、これらは感染リスクや組織再生量の少なさなどの問題があり、現在では使用されていません。

非吸収性メンブレンの具体的な使用方法
非吸収性メンブレンを使用する際は、まず骨欠損部位にメンブレンを配置し、その下に骨補填材や自家骨を詰めます。メンブレンはしっかりと固定し、周囲の組織からの圧力や動きによって位置がずれないようにします。その後、歯ぐきを縫合して閉じます。
治療後の管理が非常に重要です。非吸収性メンブレンを使用する場合、歯ぐきの治癒期間中にメンブレンが露出することを防ぐため、定期的な検診と適切な口腔内のケアが欠かせません。また、再手術の際には、メンブレンの取り出しとともに、再生した骨の状態を慎重に評価します。

骨造成で治療可能に

診断の様子

インプラント治療の成功において、顎の骨の量は極めて重要な要素の一つです。顎の骨が十分にあることは、インプラントの安定性を確保するために欠かせません。骨が不足している場合、インプラントに過度の負担がかかりやすくなり、破損や失敗のリスクが高まります。また、骨が少ないと歯茎が薄くなり、インプラントの根元が露出する可能性があります。これにより、見た目が不自然になるだけでなく、口腔内の健康にも悪影響を及ぼします。

顎の骨量が十分に確保されている場合、インプラントは非常に安定し、機能的にも審美的にも優れた結果を得ることができます。しっかりとした骨に支えられたインプラントは、咀嚼機能を十分に果たし、見た目も自然で美しいものとなります。インプラントに装着される人工歯も自然な見た目を保ち、患者様は自信を持って笑顔を見せることができるようになります。

骨量が不足している場合でも、現代の歯科治療技術を駆使することで、インプラント治療を成功させることが可能です。例えば、骨移植やサイナスリフトといった先進的な技術を用いることで、顎の骨量を増やし、インプラントを安全かつ確実に埋入することができます。これらの技術により、骨量が少ない患者様でも、インプラント治療を受けることが可能になります。

当院では、患者様が安心して治療を受けられるよう、技術と知識を駆使して適切な治療法をご提案いたします。各患者様の状況に合わせた治療プランを立案し、効果的なインプラント治療を提供いたします。まずは一度ご相談ください。

ザ・インプラントクリニック福岡では、皆様のご来院を心よりお待ちしております。皆様の健康と笑顔を支えるために、私たちは常に最善を尽くします。

▶再生治療についてはこちらでもご紹介しています。

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期間集中歯科治療

診療科目

  • インプラント
  • 審美歯科全般
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当院のインプラント担当医は国際口腔インプラント学会の認定指導医です

当院の医師は公益社団法人日本口腔インプラント学会・公益社団法人日本歯科先端技術研究所の会員です

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