勉強会:3Dプリンターを用いて作成された模型についての研究
こんにちは。ザ・インプラントクリニック福岡ドクターの武石です。
インプラント学会誌に、最新の3Dプリンターで制作された模型と、
従来のシリコーン印象材を用いて作成された模型のデータや精密さなどを
比較した研究結果について掲載されておりました。
近年、歯科医療の分野においてもデジタル技術の発展が急激に進んでいます。
その中でもクラウンやインレーを作成するCAD/CAMシステムは急成長しており
インプラントの上部構造にも3D技術が活かされています。
研究では、無歯顎の石膏模型にインプラント体を6本埋入し
口腔内スキャナーで光学印象・3Dプリンターで作成した石膏模型と
シリコーン印象・従来の手法で石膏を流し込んで作成した模型を
それぞれ三次元制度でデータを解析し、アバットメントの適合率や模型の変形・変化などを比較しています。
その結果、インプラント位置再現は口腔内スキャナー印象は最も高い数値を示し、
模型の変異はシリコーン印象で作成した模型が最も変異が少なかったということが判明しました。
実際の臨床現場では実験中の湿度や温度など条件が異なることもあるはずなので
そのあたりの影響による差異も生じる可能性はありますが
臨機応変に使い分けていく必要があるかもしれませんね。
当院は患者様のお口の状況や健康状態など、様々な条件を考慮した治療方法をご提案いたします。
是非一度ご相談ください。