骨量不足の方のインプラント治療
インプラント体を支えるために必要なのが顎の骨です。
しかし、歯周病や加齢あるいは欠損を長く放置した場合など、様々な要因で骨が痩せてしまう場合があります。
そういった場合はインプラント治療に再生治療を加えることで対処が可能となります。
難症例インプラントには、骨細・骨粗鬆症・がんによる放射線治療など支えとなる骨に起因するケースと、糖尿病・重度の臓器疾患・免疫不全・治癒不全などの有病者というケースが挙げられます。
当医院には幅広いケースへの成功症例を持つ医師が多数在籍しており、対応可能かどうか親身になって治療方法を検討しますので、あきらめずにご相談ください。
再生治療とは?
失われた顎の骨を蘇らせインプラント治療できる骨にするための方法も2つあり、1つは「人工骨を使う方法」もう1つは「自己血液を利用する方法」に分けられます。
まず人工骨を使う方法では、化学的に作られた骨材を使用して骨を補います。
多く材料の中で当医院では、症例経験に基づいて吸収置換型材料 ( β-TCP ) のリン酸三カルシウムという粉を使用しています。
次の自己血液を利用する方法では、採血した血液を専用の医療機器を用いてゲル状に固め、必要な部位に使用します。
この方法は極めて高度な医療となっており、当医院では後述のCGF再生治療法を採用してます。
どちらも実績のある方法ですので、ケースにあわせて相談の上で選択することができます。
当院が行う再生治療、CGF再生治療法とは?
人間の血液の中には「血小板」という細胞組織があります。
血小板は損傷した体組織を再生・治療させる能力があり、わかりやすい例で言えば傷などに固まって「かさぶた」を作る原料のひとつです。
血小板に含まれている成長因子 ( 細胞増殖因子 ) を活用し骨の再生を誘導する方法で、当医院で導入しているのはこの原理を利用したCGF再生治療法です。
血小板を人工的に濃縮させたものをCGF ( 完全自己血液由来フィブリンゲル ) といいます。
インプラント治療では、骨が足りない場所にCGFを注入したり膜状にして骨を覆い、骨の再生・治癒を促進するために使用します。
CGFは安全性の高さが一番の特徴です。
生成にあたって添加物 ( 凝固剤 ) を使用しません。何よりご自身の血液のみで生成できるので、従来の骨移植で懸念されていたアレルギー反応や感染といったリスクが軽減するだけでなく再生率も高いというメリットがあります。
より安全でなおかつお体への負担が少ない治療が期待できるのがCGF再生治療法です。
施 術 名 │CGF再生治療
料 金 │10,000~30,000円(保険適応外)
考えられるリスク │医療機関、患者様のお口やお体の状態によって効果に個人差があります。
CGF再生治療のインプラント治療の行程
STEP 1
- まず、採血してもらいます。
STEP 2
- 採血した後、この患者様の血液を写真の機器に入れてしまいます。
STEP 3
- 数分経って、この遠心分離器により生成された血液は..
STEP 4
- 写真の通りのように変化します。
STEP 5
- 取り出してみると、黄色いゲル状なものが出てまいります。
CGF再生療法のメリットについて
- 治癒期間を短縮できます
- 血小板の持つ治癒能力が、傷の治癒と骨や歯肉の再生を促しスピードアップします。
- アレルギーや感染のリスクを軽減できます
- 従来のような動物由来の添加物を使用せず、完全自己血液由来のため感染症や異物混入などのリスクを下げることができます。
- 異物反応の心配がありません
- 人工物を使わないので、副作用の心配はほとんどありません。
- 体への負担も大きくありません
- 僅か10cc程度の採血量から生成でき、骨移植のような痛みもありません。
Q&A
どうしてCGFを使うのですか?
オペ後の疼痛や腫脹を、治癒を早めます。
歯肉組織の再生を促進するために使います。
一旦、身体の外部に出た血液(CGF)をまた身体を戻したとしても大丈夫でしょうか?
採血から出た血液(CGF)をすべて滅菌していた採血管の中で実行していますので、異物混入のリスクを大きく避けることができます。
CGFを作るのにはどれくらい時間が必要ですか?
採血を行い、CGF作るまでにかかるお時間は約10分~20分あれば大丈夫です。
どのくらいの血液を採取しないといけませんか?
患者様によりますが、20~40cc(採血管2~5本ほど)を採血致します。
CGFを使って歯科治療できないケースはございますか?
患者様の健康や服用されている薬によっては、使用できない場合があります。
また、治療の内容によっても異なりますので、詳細は歯科医師にお尋ね下さい。
当院では感染リスクが低く、効果的な医療を導入し、患者様へより良い治療をご提供できるよう努めております。