勉強会:グラフトレスソリューションのメリット・デメリット
こんにちは。ザ・インプラントクリニック福岡ドクターです。
グラフトレスソリューションについて、改めて院内で共有する勉強会を開催しました。
グラフトレスソリューションとは、インプラントを埋め込む際に、十分な骨量が確保できない部位に対して、
インプラントを斜めに埋入したり、通常よりも短いショートインプラントを使用する手法です。
この方法は骨を増やす処置を行わないため、
「痛みや腫れが少ない」という利点があるほか、
骨造成に比べて「治療期間が短縮される」というメリットも挙げられます。
ただし、インプラントを傾けて埋入する傾斜埋入やショートインプラントの利用に伴い、
「強度が低くなる」
「無理な力が加わるとインプラントが脱落するリスクがある」
というデメリットも存在します。
骨量が不足している患者さまにとって有益な選択肢となりますが、その適応には慎重な評価が必要です。
インプラントが適切に機能するためには、骨との強固な結合が不可欠です。骨の質や量が不十分な場合、
インプラントが安定せず、長期的な成功率が低下する可能性があります。
そのため、グラフトレスソリューションを選択する際には、診断技術を駆使し、患者さま個々の骨の状態を詳細に評価することが重要です。
当院では、3Dデジタル技術を活用して、事前にシミュレーションを行い、
適切なインプラントの埋入角度や位置を決定することで、患者さまにとって最適な治療結果を提供できるよう努めています。
また、グラフトレスソリューションを選択した場合でも、術後のメンテナンスや定期的なフォローアップが非常に重要です。
治療後の骨の状態を監視し、必要に応じて補強や再調整を行うことで、インプラントの長期的な安定性を確保します。
インプラント治療においては、個々の患者さまのニーズに合わせたアプローチが求められます。
当院では、患者さま一人ひとりに適した治療計画を提案し、長期的な口腔健康の維持をサポートしています。