勉強会:薬剤の知識の向上
こんにちは。ザ・インプラントクリニック福岡ドクターです。
薬剤に関する最新知識は、安全なインプラント治療を行う上で欠かせません。
歯科で処方する抗菌薬や鎮痛薬に加え、医科で処方される抗血栓薬や骨吸収抑制薬(BP製剤や抗RANKL抗体製剤デノスマブなど)も注意が必要です。
特に高齢患者様では全身合併症の発症リスクが高く、服用薬剤の影響を考慮することが重要です。
埋入手術時はもちろん、メンテナンス期にもこれらの薬剤を確認し、長期的なインプラントの安定を目指します。
骨吸収抑制薬や抗血栓薬など、患者様が服用する薬剤への深い理解と知識のアップデートが、安心・安全な治療につながります。
院内ではこういった薬剤に関する知識もスタッフ間で定期的に共有しています。
抗菌薬は感染予防か消炎目的かを明確にし、抗菌スペクトルや投与期間を考慮することが求められます。不適切な使用は耐性菌や炎症悪化のリスクがあります。
また、鎮痛薬は日常的に使用されるNSAIDsは効果的ですが、副作用(胃腸障害や腎機能低下)に注意し、適切な用量・使用期間を守る必要があります。
骨吸収抑制薬(特にBP製剤やデノスマブ)は、顎骨壊死(BRONJ)のリスクが問題となります。
これらの薬剤を長期間服用している場合、抜歯や外科処置を行うことで顎骨壊死を引き起こすことがあるため、事前のリスク評価や術後管理が非常に重要です。
患者様が安心して治療を受けられるよう、これからも最新の薬剤知識と技術の研鑽を続けてまいります。
治療前に気になることや服用中の薬について不安がある場合は、どうぞお気軽にご相談ください。