インプラント治療前の血液検査について

インプラント治療前の血液検査はとても重要

インプラント治療前の血液検査はとても重要

歯科治療と血液検査は、一見関係がないように思われるかもしれません。しかし、インプラント治療は外科手術を伴うため、事前の血液検査は非常に重要です。インプラント埋入手術では出血を伴うことが多く、全身の健康状態によっては合併症のリスクが高まることがあります。そのため、安全に手術を進めるためには、血液検査を含む事前検査が欠かせません。この記事では、インプラント治療前に行う血液検査の目的や重要性について詳しく解説します。また、当院で行っている検査項目についても紹介します。

インプラント治療前の血液検査はとても重要

血液検査でわかること

インプラント治療を安全に行うためには、事前の血液検査で全身の健康状態を確認することが重要です。血液検査では、以下のような項目を調べることで、手術に影響を及ぼす可能性のあるリスクを把握します。

血糖値の高さ(糖尿病の有無)

血糖値の高さ(糖尿病の有無)

糖尿病があると、術後の傷の治りが遅くなり、口腔内の感染リスクも高まります。そのため、血糖値の状態を確認し、手術に適した健康状態かどうかを判断します。

感染症の有無

感染症の有無

B型肝炎、C型肝炎、HIVなどの感染症の有無を調べます。これは、適切な衛生管理を行い、患者様および医療従事者の安全を確保するために重要です。

アレルギーの有無

アレルギーの有無

麻酔薬や抗生剤、鎮痛薬に対するアレルギーの有無を確認します。アレルギーの可能性がある場合は、代替薬の検討が必要になることもあります。

血液凝固能

血液凝固能

手術中や術後の過度な出血を防ぐため、血液の凝固能力を確認します。特に、血が固まりにくい傾向がある場合には、慎重な対応が求められます。インプラントと骨が結合する過程にも影響を与える可能性があるため、事前にしっかりとリスクを把握することが重要です。

肝機能・腎機能

肝機能・腎機能

肝臓や腎臓の働きが低下していると、体内の薬剤代謝や排出に影響を与える可能性があります。手術後に使用する薬剤の影響を考慮し、事前に状態を把握します。

貧血の有無

貧血の有無

貧血があると、手術後の回復に影響を及ぼすことがあります。特に重度の貧血の場合は、適切な対応が必要となることもあります。

血液検査の結果によっては、インプラント手術の実施に向けた準備が必要となる場合があります。次の段落では、異常が見つかった場合にどのような対応が求められるのかについて詳しく説明します。

血液検査で異常が見つかったら

血液検査の結果に異常が見つかった場合、インプラント治療を安全に進めるために適切な対応が必要となります。ここでは、主な異常の種類と、それぞれに応じた対応策について説明します。

血糖値に異常がある場合

血糖値に異常がある場合

血糖値が高い場合、術後の傷の治りが遅くなり、感染リスクも高まります。特に糖尿病が疑われる場合は、内科と連携し、血糖コントロールが安定するまで治療を延期することが一般的です。また、術後の回復を促すために、食生活の改善や適切な運動習慣の指導を行うこともあります。

貧血がある場合

貧血がある場合

貧血があると、手術中や術後の回復に影響を及ぼす可能性があります。軽度の貧血であれば鉄分の摂取や食事の見直しを行いながら経過を観察しますが、重度の場合は鉄剤の投与や専門医での精査を優先し、状態が改善してから手術を行うことが推奨されます。

肝機能異常がある場合

肝機能異常がある場合

肝臓は血液凝固因子の合成や薬剤の代謝を担っているため、肝機能が低下していると手術中の出血リスクが高まる可能性があります。また、術後に処方する抗生剤や鎮痛薬の代謝にも影響が出ることがあります。肝機能異常の原因を特定し、内科での評価を受けた上で、安全に治療を進めるための対策を講じることが重要です。

腎機能異常がある場合

腎機能異常がある場合

腎機能が低下していると、体内の老廃物や薬剤の排出が滞るため、副作用のリスクが高まります。軽度の異常であれば、術後に使用する薬剤を腎臓に負担の少ないものに変更することで対応できますが、重度の場合は腎臓内科と連携し、適切な管理のもとで治療計画を立てる必要があります。

血液凝固異常がある場合

血液凝固異常がある場合

血液が固まりにくい場合、手術中や術後の出血リスクが高まるため、慎重な対応が求められます。抗血栓薬(血をサラサラにする薬)を服用している場合は、処方医と連携し、薬の調整を検討することが必要になります。また、先天的な凝固異常が疑われる場合は、血液内科と相談し、より安全と考えられる手術方法を検討することが重要です。

血液検査で異常が見つかっても、適切な対応を取ることで、インプラント治療の安全性を高めることが出来ます。治療を成功させるためには、事前の検査結果をもとに、全身の健康状態を整えることが欠かせません。

ザ・インプラントクリニック福岡の検査項目

ザ・インプラントクリニック福岡では、インプラント治療前に血液検査を実施しています。
検査費用は8,000円(税込8,800円)です。当院の検査項目をご紹介します。

血糖値の高さ(糖尿病の有無)の確認

血漿グルコース
血液中のブドウ糖濃度を測定し、糖尿病の有無を判断します。
HbA1c
過去1~2か月間の血糖コントロール状態を反映し、糖尿病の診断や管理に用います。

感染症の有無の確認

HBs抗原(定性)・HBs抗体(定性)
B型肝炎ウイルス(HBV)への感染の有無を確認します。
HCV抗体
C型肝炎ウイルス(HCV)への感染の有無を確認します。
HIV抗原抗体
HIV(ヒト免疫不全ウイルス)感染の有無を確認します。
TP抗体(定性)
梅毒トレポネーマ抗体を測定し、梅毒感染の有無を確認します。
RPR(定性)
梅毒血清反応であり、梅毒感染のスクリーニングに使用します。

肝機能の確認

AST・ALT
肝細胞がダメージを受けた際に上昇し、肝機能の評価に用います。
ALP
肝胆道系の機能や骨の代謝に関与し、肝障害の有無を確認します。
LDH
肝臓や他の臓器の細胞障害を示唆する指標として使用します。

腎機能の確認

尿素窒素・クレアチニン
腎臓の機能を評価し、腎不全の可能性を判断します。

貧血の有無の確認

末梢血液一般
貧血の有無を判断します。
総蛋白・アルブミン
栄養状態の評価に用いられ、低値の場合、慢性的な貧血や低栄養が疑われます。

その他全身の健康状態の確認

総コレステロール
動脈硬化や心血管疾患のリスクを把握するために重要です。
CRP定量
体内の炎症や感染の有無を示す指標であり、急性炎症や慢性疾患の状態を評価します。術前に感染の有無を確認するために行います。

血液検査の他にも、ザ・インプラントクリニック福岡では患者さまの口腔状態に応じて歯科用CTスキャンを実施しております。また、骨が少ない方への治療方法として体の負担が少ないCGFを用いた再生療法や、インプラントシミュレーションソフトウェアも導入するなど、経験と技術をサポートする様々な機器を併用することで施術に対する安全度を高められるよう努めています。

血液検査でリスクチェックを

インプラント治療を成功させるためには、事前の血液検査を含む総合的な健康チェックが欠かせません。血液検査によって、手術に影響を及ぼす可能性のあるリスクを事前に把握し、適切な対応を講じることで、治療の安全性を高めることができます。

当院では、血液検査をはじめとする各種の事前検査を徹底し、患者様一人ひとりの健康状態を考慮した治療計画を立てています。万が一、検査で異常が見つかった場合でも、必要に応じて専門医と連携し、安全にインプラント治療を受けていただけるよう努めています。当院のスタッフが丁寧に診療のご案内を行いますので、ご不安なことがあればお気軽にご相談ください。

血液検査でリスクチェックを

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期間集中歯科治療

診療科目

  • インプラント
  • 審美歯科全般
  • 歯列矯正

当院の医師は公益社団法人日本口腔インプラント学会・公益社団法人日本歯科先端技術研究所の会員です

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