歯を失ったらインプラントがおすすめです
30代で歯を無くした方・歯を抜かなければいけなくなった方は、下記のように思うはずです。
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- 歯を抜かないといけないなんて!どうしたらいいの!?
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- この年齢で歯が無くなるなんて、イヤだ
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- この年齢で入れ歯になるなんて、イヤだ
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- 前歯が無いままだとかっこ悪いけど 奥歯は見えないからこのままほっといていいや
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- お金をかけずに治すいい方法はないのかな
抜けてしまった本数や部位にもよりますが、多くの若い方が選ぶのはブリッジという方法だと思います。ブリッジは保険適用ですし、治療もシンプル。患者様の負担も少ないので、良い治療方法だと思っている方が非常に多いのです。
逆に、部分入れ歯はイメージが悪いので、大抵の若い方は選びませんし、歯科医師からも勧められることは少ないかもしれません。
歯をなくした治療法にはインプラントもありますが、こちらは手術が必須になりますし、治療費もかかり、治療期間も長いです。
しかし、インプラントは様々な面を考えてもお勧めの治療法です。
インプラントをおすすめする理由
30歳代は、まだまだ若いので残りの人生は長いものになるでしょう。入れ歯を入れるかインプラントを入れるか、どちらを選択するかでその後の人生が大きく変わってきます。
見た目の違いだけではありません。インプラントに固定された人工歯は、自身の歯と同じように様々なものが噛めます。一方入れ歯の場合は、食べにくい、装着するとものすごく異物感があると言う理由で、入れ歯を作ったのに使っていないという人がとても多くいらっしゃるといいます。
ブリッジはの耐久年数は平均たったの5年
大多数の方がご存じないかも知れませんが、ブリッジが口腔内でどれくらいの期間維持できたかということを調べた論文があります。
その論文によると、ブリッジは平均5年くらいでダメになるとのことです。
このことはブリッジ(金属の差し歯)自体が5年経過すると壊れてしまうということではありません。当然、ブリッジ自体が破折する場合もありますが、大抵の場合はブリッジを支えている歯が折れたり、抜けたり、ひどい虫歯になったりしてダメになるケースがほとんどです。
ブリッジは抜けた歯の両隣の歯を削り、両隣の歯で繋がった差し歯を支えて、抜けた歯の代用の人工物を支持する形になります。したがって、この支えている歯が抜けてしまうと、両隣の歯、もしくはどちらかの歯をさらに削らなければいけなくなってしまいます。
この支える両隣の歯がダメになってしまうまでの期間が、平均たった5年しかないのです。
まだ、その後、数十年も健康で、快適に楽しく生活をするために、たった5年くらいしか保存ができない治療を治療費が安価で、すぐにできるからということだけで選択するのはすごくもったいないなあと、いつも感じます。
現実に、私が日々診療をしていても、ブリッジがダメになって来院する患者様が多数います。当然、ブリッジの強度が原因でダメになっていることもございますが、それよりも支持していた歯が虫歯になる場合や、支持していた歯が歯槽膿漏になって、支えること難しくなったり、支持していた歯の根が破折してしまったりするという場合もあります。
こんな風に支持していた歯を抜歯しないといけないことになると、選択として、入れ歯やインプラントになり、そこまできてから、インプラントにするかどうかを迷う患者様も多くいるのです。
そうなると、インプラントの埋め込む本数が4本以上になり、治療費が高額になります。それよりも、最初に歯が抜けてしまったら、なるべく早い時期により良い選択をできるかどうかで今後の治療費にも影響が出て来ます。
インプラントもしっかり予防管理をしていただくと、12年くらいは充分に保存できますが、インプラントは例え抜けたとしても、その周りの歯に悪影響を与えることはありません。
仮に、今後、状況により、インプラントを除去することがあった場合でも、きちんと予防管理をしてもらえれば、早くインプラントを除去して、再び、インプラントを埋め込むこともできるのです。もし何かアクシデントがあり、それが保証期間内とすれば、保証の範囲内で処置させていただくこともできます。
こういう患者様には、インプラントは適していると言えるのです。
抜けた歯の両隣の歯が抜けた歯のスペースに動き、傾いてくる
「前歯が無いままだとかっこ悪いけど 奥歯は見えないからこのままほっといていいや」と思われるかも知れませんが、歯は開いたスペースに向かって倒れていきます。
倒れた歯の根はやがて顎の骨から飛び出し、ぐらつきだします。
気づいた時にはもう手遅れで抜歯をするしかなくなりますので、長期間歯が欠損した状態を放っておくと、せっかくの健康な歯まで次々と失っていってしまうことになります。
何も入れないまま放置することは絶対にやめましょう。
30歳代でインプラントをいれるメリットとデメリット
メリット1:咬合力と見た目が天然歯と変わらない
インプラントは自身の歯と同じように食事ができ、審美的にもナチュラルなことから、まるで永久歯の生え変わりのようだと言われています。
入れ歯の噛む力はインプラントの3割くらいほどしかありません。入れ歯でも柔らかい物は食べられますが、ステーキ類(厚いお肉)は食べられない場合が多いです。
噛む力で考えると、インプラントに勝るものはありません。お肉や硬いものも自分の歯のようにきちんと噛んで食べたいとお考えの方で、インプラントか入れ歯にしようか迷われているならば、インプラントにしたほうがよいと思います。
メリット2:予防メンテナンスの実施次第で自分自身の歯として長期間使える
30歳代でインプラント入れた場合は、平均寿命が約80歳だとすると、あと50年ほどは使うことになります。安くはない費用を出してインプラントを入るとなると、どのくらい使用できるのか不安に駆られている患者様も多いと思われます。
インプラントを開発したのはスウェーデンのDr.ブローネマルクです。
1965年にDr.ブローネマルクがインプラントを入れた最初の患者は、40数年後にインプラントを入れたままこの世を去りました。
こちらの症例を見てみると、インプラント治療は、最初の症例にも関わらず、40年を超えた耐久年数があったということになります。
世界的な認識として、耐久年数が10年もあれば、インプラントは成功の部類に入ると関係者は言います。日本では、インプラント治療を90%以上の患者様のインプラント治療が成功しているという統計が取れています。当院でもインプラントには最高10年保証がついております。他の歯科医院でも10年保証されるようになりました。つまりインプラントは進化しており、最低でも10年耐久年数があるということの現れでしょう。
しかし、30歳代でインプラントを入れて10年しか保たないのであれば、とても高い買い物になります。
10年しかインプラント耐久年数はないのかというと、そんなことはございません。インプラントは予防メンテを実施することで、さらに長い間、耐久年数を伸ばすことも可能です。しかし、歯磨きをおこたるなど、予防メンテをおろそかにしてしまうと、10年どころかたった何年で耐久年数の終わりを迎えてしまいます。
予防メンテナンスには、自ら歯磨きを行うセルフメンテナンスと、何か月に一度、歯科で行うプロフェッショナルメンテナンスがあります。
セルフメンテナンスは、普通の歯磨きのことを指します。インプラントは虫歯になりません。しかし、自分の歯と比較して歯槽膿漏になりやすいのが課題です。
歯槽膿漏の原因は、歯の周りの付く歯垢(プラーク)や歯石で、それらには歯周病菌がたくさん含まれています。セルフケアでは、歯にこびりついたプラークを取り除くのが重要です。歯ブラシはもちろん、歯間ブラシやフロスなどを用いたきめ細やかなお掃除が大切です。
また、プロフェッショナルメンテナンスでは、ドクターや衛生士により、いつもの歯ブラシでは取りにくい歯石や歯垢(プラーク)をキレイに除去いたします。
インプラントは第二の永久歯と称されように、きちんとした予防メンテ実施次第で長い期間の耐久年数を保つことも可能です。きちんと予防メンテナンスを受けていれば、年齢を重ねても長く使用できます。公的な保険診療に比べて治療費はかかりますが、一生のお買い物と考えたらそんなに高い買い物でもないと思えるのではないでしょうか。
デメリット1:保険適応外であること
まず大きなデメリットは、公的な保険が効かないので安価に治療できないことです。インプラント1本あたり一般的に25万円から65万円くらいの費用はかかるでしょう。
また、上記のコンテンツでご紹介しましたようにインプラント埋入後には、予防メンテがとても大切になります。お若くて忙しい30歳代の方にとっては、メンテナンスに時間と費用を費やすのはデメリットと捉えられるかもしれません。
しかし、歯科においてメンテナンスはインプラントのためだけに大切なのではありません。
健康な口腔環境を保つためにも、いつものセルフメンテナンスと歯科医院での数か月おきのプロフェッショナルメンテナンスは重要です。
インプラント歯は天然歯よりさらに気を使って予防メンテに力を入れなければなりません。
治療費でお悩みの方のために、月3,000円から始められる「らくらく分割プラン」も実施しておりますので、是非ともご利用ください。
デメリット2:歴史が浅く研究データが不足している
インプラントの歴史はまだまだ浅く、歯科大でインプラントを学べるようになってからは十数年しか経っていません。また、歯科大でインプラントの実習実技が始またのも、まだ最近の話です。ですから今現役ドクターの多くは歯科大学ではインプラントを学ぶ機会がなかったのが現実です。
近年では、インプラント専門医として活躍中のドクターのほとんどが、インプラント発祥の地スウェーデンや最先端の技術があるアメリカなどで留学経験があります。そこで知識やスキルをマスターしていきます。ですので、日本ではきちんとしたインプラント耐用年数のデータが少ないのです。
インプラント治療は、他の歯科治療に比べて高い難易度が必要のため、スキルの高いドクターを探し出さないといけません。
中村ドクターからのお話
「予防メンテナンスの実施次第で長期にわたってインプラントの耐久年数が保てることが理解できほっと安心しました。」と言われる方はたくさんいらっしゃるでしょう。
インプラントは自分自身の身体の一部です。一生大事にしないといけません。インプラントを入れた後は、大事な自分自身の歯も含め、毎日きちんとお手入れしてください。
また、現在健康な天然の歯が残っている方は、一生使い続けられるように大事にしてください。
インプラントは無くしてしまった歯を審美的に、また機能的にも回復させることで、今では世界各地の歯科医院でたくさんの患者様に受けられている有益な歯科治療です。
外科処置になりますので、術前からの詳細な検査とハイレベルな手術スキルが求められます。インプラント治療終了後もインプラントを長期間に渡って機能維持するためには定期的な予防メンテナンスが重要です。
きちんとお口の環境を清潔に維持できたら、患者様のQuality of Life(お口からの健康生活の品質)を高度に保てるプラス要因が達成できます。インプラントを入れてお口からの健康生活の向上を検討している患者様には、ぜひともザ・インプラントクリニック福岡のインプラント専門医師とじっくり相談をしてからインプラント治療を始めましょう。