公益社団法人日本口腔インプラント学会 JSOI
JSOI(公益社団法人日本口腔インプラント学会)について
日々情報が更新される歯科インプラント治療において、よりよい治療を患者様にご提供する為には、歯科医師が得た情報を共有し、研鑽を積むことが重要です。
非営利の公益社団法人で、日本最大の歯科の学会であるJSOI(公益社団法人日本口腔インプラント学会)は、1986年7月に日本歯科インプラント学会と日本デンタルインプラント研究学会を統合して発足した、会員数15,000名を超える日本の歯科系最大の学会で、これは世界でも有数の規模です。
認定医・指導医制度
インプラント認定医・指導医とは
JIAD・JSOIでは、会員の専門知識および技術の向上を目的に制度を設け、研修施設での研修プログラム・学会主催の研修会の履修を経て、臨床症例報告、筆記試験、口頭試問などに合格した者のみを専門医と認定します。
この資格はインプラント治療の診断や治療方法の選択、適切な処置が行える歯科医師であるということを見極める一つの指標となります。
インプラント認定医
学会の認めた学術大会、研修会等に参加し、インプラント医療に関して、適切で十分な学識と経験を有する医師に交付されるもの。すべてクリアしている場合、認定医となります。
インプラント指導医
認定医となり、さらに深い学識と技能を有する医師に交付されるもの。認定医兼指導医として登録されます。
指導医になるための条件
指導医の条件(日本口腔インプラント学会の場合)
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- 学会在籍年数が10年以上であること
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- 認定医となってから7年以上が経過していること
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- 学会の学術大会などの参加が10回以上あること
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- 学会の学術大会や、国際学会で研究報告が6回以上(この内、主演者2回以上)であること
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- 学会の理事3名からの推薦があること
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- 治療から5年以上が経過している症例が100人以上(この内、全顎症例が20以上)であること
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- 研究論文が6編以上(この内、3編は筆頭・著者)であること 等(一部抜粋)
認定医を経て指導医になる道はとても困難なものです。
権威のあるJIAD・JSOIに入会するための最初の関門を突破し、入会後認定医(Fellowship)になるための条件のクリア、さらにはそこから多くの症例と研究をこなし最上級位である指導医に登り詰めるためには、技術・経験・実績の全てが必要になります。
上記の条件を満たすことはもちろん、難易度の高い困難症例の発表も必要なため、医師のスキルも必要不可欠です。
インプラントの基礎知識、臨床経験、研究と実践のバランスなど様々な項目から選ばれた各国の資格審査委員会が、筆記試験・症例発表・面接などの厳正な審査を行います。
また、それらの難関をクリアして指導医の資格を得ても、その資格を維持するためには継続的な活動、実績・症例数、学習・研究結果が必要となります。
一度取得したからといって、それは永続的な資格ではないのです。
JIAD・JSOI認定医、指導医は国際口腔インプラント学会の中でも特に技術を認められたインプラント医にしか認められない栄誉ある資格です。